FEATURE

FEATURE 1
ALONE, BUT NOT ALONE

かれこれ10年以上前のこと、神谷龍との出会いは、彼が働いていた中目黒の名店でした。その後、僕は東京を離れ、長い旅路に出ることとなります。そこで得た経験が、ALONEに生かされているのは間違いありません。

当時は一冊の本を完成させた経験の果てに、物作りとは何かを手探りながらも理解できたタイミングだったような気がします。彼の形にしたいアイディアが、自分たちが熱狂したファッションやカルチャーなどのルーツを一目で咀嚼できるものであり、僕自身にとっては、放浪で得たモノとリンクしたことを今でもよく覚えています。そして、ロゴを作ることが友人として一緒に過ごしていた彼から、初めての頼まれごとでした。

たった一型からスタートしたこのブランドは、低空飛行を続けながら少しずつ仲間たちと共に形になっていきます。あり物のボディにプリントしただけの一型しかないブランドと呼べない時から推敲し続け、志しと願いを抱きながら物作りしてきました。その根底には自由を与え続けてくれる仲間たちの存在が欠かせません。小さな種火であれ、灯し続けていれば燃え上がることを信じて、今があります。